メンバー紹介

メンバー紹介

代表理事

藤原 恵一Keiichi Fujiwara,MD.PhD.

所属埼玉医科大学国際医療センター
国際医療福祉大学

NRG Oncologyの目標は、Practice Changeです。すなわち、これまでの標準治療では完治できない疾患に対する新しい治療を開発する、あるいは、これまで標準治療として行われてきたが、不必要だったかもしれない治療を省略することによって患者さんのQOLをより良くする可能性のある治療法の開発を行っています。これら我が国ではなかなか遂行できない大規模な臨床試験に取り組むことが可能であるというメリット以外にも、米国が国を挙げて構築してきた、極めて組織だった研究管理システムの下に臨床試験を行うことにより、国際標準の臨床試験の仕組みを学ぶ絶好の機会でもあります。このような恵まれた機会を生かして、日本の患者さんにも還元できるエビデンス作りに全力を尽くします。

理事

大野 真司Shinji Ono,MD.PhD.

所属がん研究会有明病院
相良病院

NRG Oncologyは2014年にGOG(婦人科腫瘍領域)、RTOG(放射線治療領域)とNSABP(乳癌領域)が合併して発足しました。そのNSABPの無作為化比較試験に最初の患者登録は1958年でした。以後、いくつもの大規模無作為化比較試験によって乳房温存術や放射線治療、内分泌療法、リンパ節郭清省略、抗HER2療法、多遺伝子アッセイによる化学療法省略など、世界の乳がん治療や予防の進歩に極めて大きな貢献を果たしてきました。この流れを組むNRGでは、多遺伝子アッセイを利用した乳房部分切除後の放射線療法省略など、EscalationとDe-escalationの大規模臨床試験を実施しており、NRG-Oncology Japanもこれらの試験に参加しております。
皆さまといっしょにNRG-Oncology Japanが更なる発展を遂げることを願っております。

理事

各務 博

Hiroshi Kagamu,M.D.PhD.

所属埼玉医科大学国際医療センター

NRG Oncology Japanの中で、呼吸器グループは2021年に最も遅れて発足しました。発足のきっかけとなった医師主導治験は、LU005という限局型小細胞肺癌に対する標準治療の化学放射線治療と抗PD-L1抗体薬アテゾリズマブを加えた治療を比較する第Ⅲ相試験です。免疫チェックポイント阻害薬は、肺癌の予後を大きく改善させました。しかし、肺癌の中でも比較的希少である限局型小細胞肺癌患者さんを対象とする試験は企業では行われませんでした。このような患者さんを救うために、米国NRGとNRG Japan呼吸器グループは、新たな国際標準治療の確立に向けた取り組みを行っています。医学の進歩に直接寄与できる貴重な場として、NRG Oncology Japanがさらに発展するよう全力を尽くします。

理事

大野 達也Tatsuya Ohno, MD. PhD.

所属群馬大学医学部附属病院

NRG Oncology-Japanは、米国国立がん研究所(National Cancer Institute, NCI)傘下の多施設共同臨床試験グループであるNRG Oncologyのグローバルメンバーです。強度変調放射線治療(IMRT/VMAT)や粒子線治療など、放射線治療は近年目覚しい進歩をとげています。低侵襲で根治性の高い照射技術を集学的がん治療に最適に組み入れ、より良いがん治療法をエビデンスとして明らかにすべく、NRG Oncology-Japanにおいて力を尽くして参ります。

理事

西川 亮

Ryo Nishikawa, MD.PhD.

所属埼玉医大国際医療センター
練馬駅リハビリテーション病院

悪性脳腫瘍の世界では、手持ちの治療手段が限られていることもあって、特に象徴的な存在である膠芽腫において、世界的に閉塞感が漂っています。特に我が国においては、ドラッグ・ラグあるいはドラッグ・ロスといった問題があります。そこで外国、具体的には米国と欧州の臨床試験の立案の段階から日本が参加し発言してゆくことができれば、将来日本がイニシアチブをとって臨床試験を行ってゆくための布石になると信じています。その意味で、NRGが国際的に試験参加を呼びかけていることは、大変に貴重で重要です。勿論ハードルは低くはありませんが、多数の施設がNRG脳腫瘍試験に参加してゆけるように尽力したいと考えております。

顧問

中野 隆史Takashi Nakano,MD.PhD.

所属国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構

NRG Oncology Japanの放射線治療グループRadiation Oncology Committee は、米国NCIHを中心とするNRG Oncologyの放射線腫瘍学関連の臨床試験に参加・協力する活動を支援・調整することにより、国際的放射線腫瘍学コミュニティの中での積極的な活動の展開を目指しております。まずは、米国から提案された臨床試験に積極的に患者登録を行い、実績を示すところから始め、我が国からも放射線腫瘍学の臨床試験を提案し、NRG Oncology Japan の委員会やスタッフ、およびJASTROなど他の専門学会と協力して、国際的なネットワークでエビデンスの高い臨床試験結果を出し、がん医療の進歩に貢献したいと考えています。

理事補佐松元 隆(まつもとたかし):愛媛大学
理事補佐松本 光史(まつもとこうじ):兵庫県立がんセンター
理事補佐藤原 紀子(ふじわらのりこ):東京大学医科学研究所附属病院

歴代の理事

2015-2022藤原 康弘(ふじわらやすひろ)
国立がん研究センター(理事当時)